・肝臓の区域解剖を考える際には、上半分と下半分に分けて考える。(この上半分と下半分をどこで分けるかの明確な基準はない。)
上半分

・肝静脈が境界となる。(S2とS3の境界にこだわる意義は少ないため、背側をS2、腹側をS3という程度の認識でよい。)
・反時計回りにS2, S3, S4となるが、S7とS8の順は逆向きとなる。(S5, S6ではないことに注意する。)
下半分

・胆嚢(緑色に塗りつぶした部分)と下大静脈を結んだ線をカントリー線と言う。
・反時計回りにS2~S6となる。(S2とS3の境界にこだわる意義は少ないため、背側をS2、腹側をS3という程度の認識でよい。S2・S3とS4の境界は肝鎌状間膜、S5とS6の境界は右肝静脈である。下半分のスライスでは右肝静脈が見えないことも多いため、上半分のスライスから追跡し、境界を決定する。)
