細胞膜の構造

・細胞膜は、厚さ10nm程度のシート状構造物で、リン脂質分子の二重膜で構成される。

・リン脂質分子は親水基(頭部)と疎水期(尾部)を持ち、親水基を側に向けて配列する。これにより、親水性分子、極性のある大分子やイオンの透過が選択的に障害される。

・リン脂質分子の二重膜の中に様々な膜内在性タンパク(イオンチャネル・イオンポンプ・担体等)が存在する。

細胞膜を介した物質の輸送

・物質は一般的に、浸透圧の高い方から低い方へと移動する。その性質を利用したのが受動輸送であり、ATPが不要である。受動輸送には、細胞膜のリン脂質を拡散することで生じる単純拡散と、チャネルや担体を介して生じる促進拡散がある。

・能動輸送とは浸透圧の低い方から高い方へ物質を輸送することであり、ATPが必要である。能動輸送が行われる場所はイオンポンプである。