分かりやすい医学の『型』

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「放射線」の記事一覧

肺の小葉構造と病変分布

小葉間隔壁(ILS)や胸膜(PL)に囲まれ、内部に3~5本の終末細気管支(TB)の集族を有する肺の末梢単位を二次小葉という。二次小葉において、それぞれの終末細気管支(CTで描出される肺動脈の先端あたり)の支配領域を細葉( […]

胸部レントゲンの読影

①気管支 ②左鎖骨下動脈 ③鎖骨 ④左主気管支 ⑤大動脈弓 ⑥左上葉気管支 ⑦肺動脈 ⑧左下葉気管支 ⑨左肺動脈 ⑩下行大動脈 ⑪左室 ⑫胃泡 ⑬左傍脊椎線 ⑭奇静脈食道線 ⑮右房 ⑯横隔膜 ⑰右肺動脈 ⑱上大静脈 ⑲胸 […]

T2*緩和とT2緩和

・RFパルスを与えられたプロトンは位相がずれることにより、縦緩和が起こる。 ・縦緩和のうち磁場を乱す物質の存在により生じるものをT2緩和と言い、磁場を乱す物質の存在と歳差運動の周波数のズレにより生じるものをT2*緩和と言 […]

spin echo法の原理

・この記事は以下の続きです。 ・以下では代表的な撮影法であるspin echo法の原理を説明する。 ・spin echo法は90°パルスを加える→FID信号の発生→180°パルスを加える→エコー信号の発生というシークエン […]

RFパルスと磁気共鳴現象

磁気共鳴現象 ・上の記事で述べたように、静磁場の中でプロトンは歳差運動を行う。プロトンの磁化ベクトルはZ軸に正の方向となっている。(図1) ・歳差運動をしているプロトンにRFパルスを加えると、励起→緩和する。これを磁気共 […]

静磁場でのプロトンの歳差運動

静磁場でのプロトンの歳差運動 ・生体内には多数の水素原子核=プロトンが含まれており、MRIでは、その性質を利用している。 ・すべてのプロトンは磁場B0を軸に以下の2パターンの歳差運動をはじめる。(図3) ・歳差運動を行う […]

CTの基本事項①

造影の適応 ・アレルギーの既往や腎機能低下(GFR30~60で慎重投与、30未満では原則禁忌)が見られる場合、ビグアナイド系糖尿病薬服薬中(乳酸アシドーシスをきたす可能性あり)を除き積極的に造影が奨励される。 ・ただし、 […]